虫歯!?治療する?様子をみる?

ご自身の歯を鏡でよく観察して、『この黒いの虫歯かも!』と思ったことはないでしょうか?

疑問に思われたら痛みがなくてもまずは受診されることをお勧めいたします。

ところが実際に歯医者さんに行くと、治療をせずに様子をみることを提案されることも多々あるかと思います。

ごく初期の虫歯の場合、歯科医師によって処置をするかしないかの判断が異なるのは事実です。

なぜそのようなことが起こるのか?それは

歯科医師の経験、ベースとなる診断基準や、その歯科医師が重きを置いている診療スタイルによってかなり左右されるところがあると思われます。

例えば、同じ大きさ、深さの虫歯であってもそれぞれの患者さんの年齢、食生活や間食のとり方だけでなく、虫歯菌に抵抗してくれる唾液の質や量も異なります。またしっかりと定期的に検診を行なっている方なのかどうか、様々な要因を加味することも判断材料になります。

さらには歯科医院によって視診のみなのか、レントゲンの撮影有無も異なる場合もありますし、さらにはそのレントゲン画像の質や鮮明さも医院によっては異なる点があり、診断自体が異なってしまう場合もあります。

また、どんなに小さな虫歯も早めに治療をすることが最善と考える歯科医師もいれば、ごく初期の虫歯であれば、上記の診査情報を元に経過観察することを勧める歯科医もいることが、結果として処置に相違を生んでいる要因に少なからずなっていると、私は考えております。経過観察と判断される多くの場合は、歯の表層のエナメル質に限局した極々小さな初期虫歯で再石灰化が期待できるというメリットと、歯と歯のの間に存在していることにより、軽微な虫歯を取り除くために健康な部分も削らざる負えなというデメリットの両輪から判断します。

当院でも治療すべきかどうか判断に悩む初期の虫歯に遭遇することがあります。そのような時は、口腔内の状態に加え、各々の患者さんの個体差を重視し、高画質かつ鮮明なレントゲン写真による診査、さらには初期の虫歯を数値化してくれる特殊な機器を用いて、総合的に判断するようにしております。

どんな歯科医師でも患者さんの歯を守ってあげたいという思いは共通しております。だからこそ、治療すべきか?様子をみるべきか?判断に悩むことがあるのです。